honnhonn123の川柳日記

毎日一句の川柳

2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

時の流れ

大声を出したい時もあって冬 (秋の背中が見え始め、冬がやって来る。 変わりなく繰り返される季節の営み。 何が起ころうとも変わりなく刻々と時間が過ぎ、 次の季節が巡って来る)

今は

時刻表机の上で旅をする (今は、出発時間と到着時間を入れると一発で 乗り換えから料金から、すぐにわかって便利。 パソコンのない時代、時刻表を見ながら乗り換え時間等を 調べていた。それも面白くて、ここに行くには・・・等と やっていた。推理小説も、…

趣味の会

ライバルが秘かに一人趣味の会 (皆に較べてヘタな事は分かっているけれど あの人と同じくらいのレベルかな・・・と秘かに 思っている。多分、その方は、私の事など鼻にもかけて いないだろう・・・)

いずれ行く道

二度童ひたすら白く過去に生き (介護福祉士として、特養で働いていた日々。 たくさんの利用者さんと接してきた。中でも思い出深い 方は、孫の子守をしていた頃に戻っている方だった。 背中に孫をおぶっていると、いつも思っていて、今日も 〇〇ちゃんは、元…

うらやましい

年ごとに艶やかになる人が好き (年を重ねるたびに、美しくなっていく人。 しわも増え白髪も目立ち始めるけれど、どんどん 魅力的になる人がいる。そんな人になりたいけれど ま~~無理だわな~~~!)

飲めなくなった。

まだ残る未練を残し大ジョッキ (若い頃は、夫と又家族とも居酒屋に行くことがあったし 仕事仲間と行くこともあった。大ジョッキで生ビールを飲んで、 仕事での思いを飲み込むこともあった。 居酒屋に行くことも無くなったし生大は、もうきつい。 我が家で、…

思いきれないことが多い

心決め銀杏並木が鮮やかに (夏過ぎから迷いに迷い、なかなか決心がつかなかった。 ようやく踏ん切りがついて心を決めた。 いつの間に秋も深まっていて、長い時間迷っていたなと 改めて思った)

旅先

朝市の訛りに財布軽くなる (海産物や野菜類、手作りのお寿司やお餅などなど よく聞き取れない訛りが飛び交っている朝市。 つい日持ちのする干物類を手に取って買った)

知らなかった。

定年を過ぎて夫が見えてくる (夫は、人見知りして口数も少なくおとなしい方だと 若い時から思っていた。ところが、定年を過ぎて 一緒に過ごすことが多くなって、そうではない事を知った。 卓球に行くと、次々と人を変えながら喋っているし ツアーに行くと、…

言わなければ良いのに

隠してた言葉がホロリ三日月夜 (ホロリではなくグサッという事がある。 言うまいと決めていたのに、あの時、私の機嫌が悪く なったのは・・・と、時間がたってから口にしてしまう。 後で言うなら、その時に言えば良いのに。。。 つい言ってしまって後悔する…

父の残したもの

本好きは父に貰った宝物 (父は本が好きだった。いつも文字を読んだり漢詩を書いたり していた。こどもの頃から、我が家には本がいっぱいあった。 そのせいか、偏った本好きではあるが、私は本が好き。 父から受け継いだものだと思いながら、本を読んでいる)

他人の不幸

気の毒に声のどこかが弾んでる (蜜の味とはよく言ったもの。 声を潜め他人様のアラを噂にする人。 な~~と同情めいた事を小声で言いながら、どこか 心底、そうは思っていないやろ・・・的な雰囲気を 漂わせる人がいる。他人のことは、言わないようにしない…

断捨離

廃品に亡姑のエプロンさようなら (舅がいる間は、断捨離など以ての外だったが 亡くなってから、姑、舅の物を、思い切って捨てた。 壊れかけのタンスやげた箱なども壊して捨てた。 自分の物も、こうやっていずれ捨てられるのだと思うと 元気なうちに自分で処…

徐々に身の処し方を覚えていった。

豆を剥く義父の繰り言聞きながら (若かった時、こんな日もあった。 聞いているような顔をして、声は頭の上を通り越して いた。そういう事ができるようになってきた来た頃)

オリンピックも近い

あどけない顔がメダルを取っていく (ワールドカップが開かれている。10代の子たち 20代前半の子達が、メダルを取っていく。 この前の東京オリンピックでは、10代の選手は いなかったと思う)

友人

シングルを楽しむ友の冬便り (子育てや日々の雑事や農作業に、また、お金にも追われて 忙しくやりくりしながらの暮らしを送っている時、友から スキー、冬山登山、温泉旅行と楽しそうな写真付きのハガキ が届くことがあった。羨ましいを通り越して、意に止…

老後

財テクのアンテナ家に立ってない (老後に必要なお金・・・。。。 予定していたより年金の安い事!! 節約をしながら健康を保ってやって行くしかない)

違い

端々のお国言葉を聞き分ける (〇〇さんは、ここの人ではないよね・・・と言われることが多い。 嫁いで50年になろうかというのに。自分としては、すっかり こちらの言葉になったと思っているのだが、どこかアクセント 等が違っているらしい。鋭い人は、私の…

故郷

故郷に足をおろして子に還る (若い頃、年に一度の帰省が楽しみだった。 三人の子供の母になっても、故郷に帰り両親に会うと 子供になっていたような気がする。そんな両親も亡くなり 実家も更地になって無くなった)

待っていた!

新刊の表紙を開く指静か (好きな作家さんの新刊の文庫本が出た。 待ちに待っていた本。本屋さんに行き、そ~~と 開いてみて買って帰る。至福の時)

スポーツの秋

センターが電車に手を振る草野球 (秋は、あちこちでイベントが行われている。 河川敷やグラウンドでも、サッカーや野球等々 賑わっているのが車窓から見ることが多い。 柔らかな日差しを受けて、やっている人見ている人 楽しそうだなと思いながら・・・)

予報は当たるか!?

週間予報信じ毛布を干しておく (寒さがやってきそう。急には間に合わないので 秋晴れの日に早めの毛布干し)

温暖化のせい?

台風情報故郷の名を連呼する (最近は、台風の進路が大きく変わり、台風情報に 故郷の名前が出ることが少なくなった)

これは没で当然

乱雑な靴の並びに機嫌見る (脱ぎ散らかした靴、靴下などなど。 機嫌が悪そうなので、黙って片づけることにする)

自信あった!?でも没

乱気流に乗って後悔などしない (困難な道に自ら足を踏み入れる。自分で選んだ道 後悔などするわけはない。私の事ではないが・・・)

複雑な気持ち

反逆の切り札ひそと持ち暮らす (若い時は、いつもこういう気持ちを持ちながら日々を 送っていたように思う。 穏やか過ぎる日々がやって来て、時にはピリピリした 気持ちも刺激になるかなと思う時もある)

なかなか入選しない!!

乱暴な言葉の裏に赤い花 (乱暴な言葉に見え隠れする優しさ。 優しいとか思いやりとか直接的な言葉を入れず 赤い花で象徴したのだが、選者さんには届かなかった)

忘れた

ポケットに若い日の夢温める (随分昔、若い時に作った句。 若い日の夢って何だったのだろう・・・。 今はもう、すっかり忘れてしまった)

初めから

良い人の鎧が重く走れない (良い人を演じて次に進めない。 最初から自分をさらけ出しておけばよかった。 化けの皮が剥がれるのが恐い)

怖い話

開発の掛け声森が揺れている (山を切り開き造成し住宅ができ、池跡や低地に家が建ち がけ崩れや洪水が起き・・・。 これから先、日本はどうなるのだろうか)