honnhonn123の川柳日記

毎日一句の川柳

2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

胸の奥には

しなやかに生きたいレタスパリと噛む (そう思っていた若い頃、しなやかになんか生きられ ていない。。。 しがらみや意地や思い込み等に縛られてきた。 でも、胸の奥底に、いつまでもある若い時の思い)

未来は見通せない

定まらぬ視野の向こうに曼珠沙華 (はてさてこれからどうしたらいい?? 真っ赤に燃える花のように情熱的に生きられるわけは 無いけれど、日々変わらない日常を過ごせたら・・・)

子供の頃のお昼のおかず

目刺しの背海の青さを焼いている (こどもの頃、七輪で焼く目刺しは美味しかった。 はらわたが、ジュッと炭火に落ちて煙が出る瞬間も 好きだった。今度、七輪で焼いてみよう)

農作業

本番はこれから手っ甲さらにする (農家をやっていた頃、この時期は、稲刈り、ミカンの収穫を 前にして何かしら気持が高揚するような、逆に落ち込むよう 気持ちにもなって、新しい手っ甲を買って気持ちを引き締めていた)

木洩れ日

細胞に斜めの光柔く染み (いろいろあって落ち込んだ日、秋の柔らかな陽が射し カサカサになった心を癒してくれる)

大好き!カニ!

原始人のようにカニにかぶりつく (もうすぐカニの季節になる。以前は、カニツアーに毎年 出かけていたが、最近は、とんとご無沙汰。 長時間のバス旅、同じ姿勢を続ける自信が無くなった)

毒舌もいろいろ

輪の中の毒舌だから許される (はみ出した人の毒舌には、皆そっぽ向き 主流を行く人の毒舌は、人気者だったりする。 世の中、そんなもの・・・)

な~~にも知らなかった

甘すぎるココア若い日溶けている (向こうっ気ばかり強かった、自分本位ばかりだった 思い出せば、顔が赤くなることばかり。 結局、な~~にも知らなかったんだな~~)

昭和34年頃

裕ちゃんの低音の歌好きだった (日活の映画館のスピーカーから裕ちゃんの歌が 流れていた。小さな市に映画館が4っつもあった時代。 小学校の帰りには、日活の映画館の前の写真を覗きながら 裏手に回って正規の道路でない近道をしていた)

矛盾

動物の棲み処削って赤い屋根 (田舎では空き家が増え続け、他方、宅地造成が進み 今時の家が建って行く。なんだか虚しい気もする)

夕食の楽しみ

同じ青春駆けた夫と酒を酌む (若い時は、夫は仕事が忙しく夕食を共にすることは ほとんどなかった。 定年後、一緒に食べるようになって、夏はビール 冬は、夫は焼酎、私はビールを、飲むことが多くなった。 酒量は、若い時の三分に一になったけれど)

七年延びる・・・!?

初物を自分で採ってる山暮らし (毎年、時期の物を一番に菜園で収穫し食べている。 初物を食べると寿命が七年延びる、等と 言うのだから、もう何年、延びただろうか!?

記念日

五十年さらりと過ぎる結婚記念日 (もうすぐ結婚記念日。毎年、何も起こらず普通に過ぎていく。 サプライズもないしご馳走もないし。50年になるけれど 同じく何もなく普通に過ぎていくと思う。何も起こらない 平凡な日、それが一番幸せなのかもしれない)

人生って

気に入るもいらぬもここで暮してる (故郷で暮らした日数より三倍以上もの時を ここで暮している。人生ってそういうもの? 等と達観しているわけではないけれど)

菜園の野菜を毎日

焼きナスの皮をむく朝きらめいて (毎食、菜園の野菜を消費。手を変え品を変え。 せめて煌めいていると思いながらでも食べないと 飽きが来て仕方ない)

老後

同じ道少し離れて歩いてる (向かい合っていると息苦しかったり、相手の悪い所 ばかりが目に付くことが多い。 付かず離れず、距離感を保ちながら一緒に歩いていたい)

夕焼けを別れの色と言った人 (そんなセンチというかロマンチックになった若い日 もあったな~~。 今は、明日のお天気ばかりが気になる)

方言

興奮の度合いますごと国訛り (興奮すると隠していた方言がポロリと出てしまう)

同じだよ

子には子の事情があって反抗期 (娘が、子供たちの愚痴を言ってくる。 娘も同じ年頃の時、そうだったし、私も多分、 同じ年頃の頃、そうだったと思う。繰り返しだね~~)

勘違い

納屋の隅忘れ去られた火消壺 (ずっと火消壺だとおもっていたが、去年、夫に その話をすると違う、焼き芋用の壺だと言う。 へ~~知らなかった。そんなわけで、去年は、 七輪と炭を買って、壺を乗せて何度も焼き芋を作った)

ゆとりって大事

噛み締めた奥歯へそっとレモンティー (悔しかったり腹立たしかったり、なにくそと思ったり した時、知らずに奥歯をかみしめている。 優しい味の紅茶でも飲んで気持ちを落ち着けよう)

山に囲まれて

幾重にも緑連なり深呼吸 (遠くの山が幾重にも重なっている。 濃い緑から青に変わって行く山々。 そんな遠くの山を 毎日見ながら暮らしている)

しわ取りの広告手にし見る鏡 (毎日のように、しわ取りだの艶肌だののチラシが 新聞に入って来る。 そう上手くいくわけないよ、と思いながらも魅力的)

日々のことは

落ち込んだそれでも炊事しています (落ち込んだり、まいってしまったりしながらも 何とかやって来た。どんな時でも、日々の営みは 続いていく。そう、食べなくては何も始まらない)

9月になって

応援の旗振る元気炎天下 (また、暑さがぶり返してきたが、真夏の暑さとは違う。 朝夕の涼しさが気持ち良い。 高校野球の時の暑さ。アルプス席の応援の元気は 高校生だからできるのかもしれない。 そんな夏も、もう去ってしまった)

ジム

まだ未来拓けるかもとジム通い (ジムのプールで歩行、そして卓球。 数年、それを続けたが、会費が家計を圧迫し始めたのと 卓球を仕切っている方のワンマンぶりにもついては行けず ジム通いは止めた。ジムに行かなくても、家で頑張っている)

方言

故郷の言葉に変わる電話口 (故郷の友人や兄姉から電話が来ると、当地の言葉 でしゃべっているが、それは最初だけ。 すぐに故郷の方言に変わる。忘れることは無い訛り)

これも没

ソーダ水シュワワと元気溶けていく (これは没で当然かもしれない。 三ツ矢サイダーを、たまに飲む。 泡がシュワシュワと上がって行くのが涼しげで好き。 泡が消えていくと元気までも消えていくような気もする)

没没

アイシャドウ濃いめに塗ってまだ元気 (まあまあの句だと思っていたのだが残念! 選者さんと気が合わなかった・・・)

若い時の手の平

何度めか手の平の豆破れ秋 (もう手の平に豆ができることも無くなった。 農作業をしていた若い頃は、指の付け根やハサミが当たる 中指や人差し指の側面にも豆ができていた。 その豆も、破れては固くなり皮膚になっていった)