honnhonn123の川柳日記

毎日一句の川柳

2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

老いていく

ぽたぽたと若さが落ちる母の杖 (帰省するたびに、母が歳を重ねているなと思っていた。 今、その頃の母の年になり、今度は自分の若さが落ちていく)

長さとは無関係?

秒針が二回転して覚悟決め (たった二分でする覚悟、軽いようでもあり 重い覚悟のようでもあり)

次々変わる価値観

肩パット女性の地位を主張する (肩パットの服が流行った時代があった。 我も我も前へ前へと主張した時代。今は、そういうは どうもダサイらしい。サラリヒラリと女性が強い)

趣味も金がないとできない・・・。

半紙では長さ足りない魚拓取り (先日、魚拓展に夫と行った。 クエや石鯛が多かった。どれも50㎝越え、中には 1m越えも数枚。釣りにお金かけてるな~~)

応援

千代紙の鶴に託して勝利待つ (高校総体、インターハイ、中学総体、高校野球 そんな季節、熱い暑い夏)

友人

暗い火が胸に点って指輪抜く (いろんな噂のあった高校時代の友。 子供二人を連れて離婚。その後も、噂は絶えず 遠く離れている私にも聞こえてきた。今、何をしてるだろうか)

結論は急がなくてもいい

許せないこだわり助走長くなる (結論を出すには、落ち着いてよく考えながら 状況判断をやって行かないと失敗する)

良い日ばかりじゃない。

早送りしたい日もあるネギ刻む (言い過ぎたな~~意地を張り過ぎたな~~ 失敗ばかりだった日、畑からネギを採って来て 細く細く丁寧に刻む。反省)

梅雨明け間近か

軽々と梅雨を過ごした白いシャツ (梅雨明けももうすぐだろう。 孫たちは、蒸し暑い中制服を着て登校。若いな~!)

同人会に入っていた頃

税務署が身近になって句会毎 (若い頃、川柳の同人会に入っていた。 年に一度、税務署主催の川柳会があり、税に関する 川柳を作っていた。娘が国税局で働く様になって 何だか不思議な縁を感じる)

風情

愛染めて女が燃やす絵ロウソク (愛媛の内子に行った時、絵ロウソク作りをみた。 昔ながらの家並みの薄暗い土間の向こうで手仕事 で作られている絵ロウソク。その時、こんな句が出来た)

化けの皮

強風にあおられ嘘が剥がれてる (言い逃れしたつもりだったが、世間は、そう甘くはなかった)

変わる価値観

断捨離の箱にごめんと辞書を入れ (国語辞典、古語辞典、和英、英和辞典、等々・・・。 多分、もう使わないだろう。検索を押せば、何でも 調べられる時代。いいのか悪いのか)

昭和は、どんどん遠くなる。

ビートルズ裕ちゃんひばりいた昭和 (平成になった時、昭和が終わったと感慨深かった。 あっという間に令和になったが、平成へ感慨は薄い)

亡父と孫娘

亡父の名と同じ名前の孫が来る (字は違うけれど同じ名前の亡父と大学生の孫娘。 ばあばと言いながら、たまにやって来る。 誰に似たのか美人だと思う)

おしゃれは我慢

着心地が良くておしゃれを忘れてる (伸び伸びのストレッチのウエストゴムのジーンズもどき ゆったりしたブラウス、体型を隠してくれる上着。 そんな服ばかり着て、身体のしまりが無くなった)

個性の時代

列乱すアリに砂糖を分けようか (皆同じ方向を向くことを強要されていたのは一昔前。 一人一人違うのは個性だときれいごとを言いつつ 列を乱す子を評価しないのが本音なのでは・・・)

梅雨最中

まどろんで少女に還る雨の午後 (小説を読みながらうたた寝をしていたよう。 子供の頃の夢を見て、ハッと目が覚めた)

つかの間の晴れ間

雨が降る昔の演歌口ずさむ (昨日は抜けるような青空だった。今朝は雨。 梅雨の晴れ間は長続きしない。昔の雨の歌をつい口ずさむ)

青春

制服の弾ける笑顔青い時 (頼まれて孫を迎えに行くと、制服の子たちが 笑ったりおしゃべりをしたりしながら歩いてくる。 若いっていいなあ~~)

セミの鳴き声。

がんばれと私のためにセミが鳴く (梅雨の晴れ間にセミの声が聞こえる。 暑苦しいなどとは思うまい。夏を乗り切る声援なのだと)

ドラマの中で

子を捨てた女の太いサングラス (夫や姑への不満、結果、子供を捨てた形になったけれど 子供の事を忘れたことは無く、遠くから今でも 素顔を隠し子供を見ているドラマの話)

懐かしいけれど...

歳重ね他人の顔になる故郷 (子供達が小さい頃は、夏と冬の里帰りが楽しみだった。 両親ともに亡くなり子供も大きくなって来ると 故郷から足が遠のき、故郷も様変わり。もう帰る ことは無いかもしれない・・・)

夜空

月見上げしばしカントになっている (夜空を見上げ、月日の流れが早いと思いながら 人生ってこんなもの・・・等と分かった風に言う虚しさ)

男シリーズ 第三弾

嵩高な男の昼寝真夏日に (勝手にやっている男シリーズ。 それでなくてもムシムシと暑い午後。夫が 昼寝をしている。それを見るだけで暑苦しい)

想像の世界

風が鳴るバーボン夫でない男 (夜半、風の音で目が覚める。眠れなくなって川柳でも 考えようと布団の中で想像しながら)

若い時の夫

世辞一つ言えぬ男の釣る魚 (リタイアした後、夫と一緒に行動することが多くなり 世間話を誰とでもする夫を見て驚いた。私が知っている 夫は、人見知りでおとなしい人だったのに)

結婚50年

お互いの色に染まって50年 (この秋には、金婚式。ありきたりだが、長かったようで 短かったようで・・・ここまでやって来た)

時代は流れ

電話より絵文字の返事送ってる (手紙を書くより電話をするより、ラインやメールでの やり取りが多くなっている。それも、文字より 絵文字で済ませる事も多い。時代は変わった)

やってみたかった。

ワイン飲む指の先まで花になり (優雅にワインなど飲む暮らしがしたかった。 所詮、無理な願い。ビールを飲んでプッハ~とやっている自分)