honnhonn123の川柳日記

毎日一句の川柳

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

あったのよ。若い時!

若い時確かにあったセピア色 (子供の頃、祖父を見ていると若い時の姿を想像できなかった。 この歳になって、自分にも若い時あったな~~と、思い出すが 孫たちから見たら、じいじやばあばの若い時って想像できないん だろうな~と、思ったりする)

エプロン

夕焼けに染まるエプロンはずしつつ (最近は、エプロンを付けると肩が凝ってしなくなった。 農作業をしていた頃、もう止めて夕食の用意をしなくては と、夕焼けを見ながら野良着のエプロンを外していた)

ドンドン年をとっていく

骨壺にお帰りと言った父の顔 (母が逝って、もう25年が過ぎた。一番元気だと思っていた 舅が一番最初に逝き、間を置かず母の番が来た。その後、 父は、母の思い出と一緒に一人暮らしを続けた。父が逝って もう何年になるのだろう・・・)

時の流れ

思い出がモノクロになる氷溶け (氷の入った麦茶のコップを前に、いろいろ思い出したり悔んだり しながら、いつの間にか時間が流れていた。そんな後悔や 思い出も、時間の中に溶けて吹っ切れていく)

素直に嬉しいと言えば良いのに

エプロンを変えるただそれだけの事 (ちょっと嬉しいことがあった。エプロンでも換えてみようか。 あまりに些細な事なので、声高にも言えず、何でもない事 なのよ・・・と、やせ我慢)

麦茶炊く今年も夏がやって来る (いつもの夏とは違うかもしれない。でも、暑さは変わらない 夏になるだろうか)

若いって

茶色着て映える若さにたじろいで (茶とか黄土色などアースカラーが好き。でも、今その色の服を 着ると、ますますおばあさんに見えてしまう。孫が、私の好きな 色の服を何気なく着ている。若さが際立って美しい。 地味な色は、もう似合わなくなったと自覚す…

夏祭り

踊りの輪老いも若きも赤たすき (今年の夏祭りは、どこも中止になった。花火大会も中止。 寂しい夏になりそう。と言っても、夏祭りに行ったことはない のだけど。それでも、遠くの打ち上げ花火の音が聞こえない のかと思うと寂しい気がする)

真似できない

使い分け鮮やか過ぎて距離がある (相手によって上手な相槌を打ち、相手が求めている答えを 素早く察知して話を合わせることができる人。えっ、そうだった!? 私には、そう言う事言わなかったのに・・・なんてことが。でも ちょっとうらやましかったりもす…

次に向けて頑張って欲しい

逆転のチャンス靴ひも締め直す (高校野球、夏の甲子園、春に続き中止と決まった。 仕方ないだろう。球児ばかりを取り上げるマスコミに ちょっと違和感。これより前、高校総体も高校文化祭も 中止になっている。部活をやってきた高校生は球児だけではない。 …

そんな時もあるよね~~!!

はらわたも布団と一緒に干している (何だか、自分が腹黒く思えた日。布団を干しながら 自分の腹黒さも、陽に当てて消毒したいと思った)

軽々と、どこまで飛んで行く?

タンポポの綿毛はしゃいで私にも (春の明るい陽射しが眩しいけれど、胸にひっかかるものが あって何だか冴えない。タンポポの綿毛が風に舞って 嬉しそうにも見え、少し気分が軽くなった)

どっちでもいいや

誤解とくエネルギー失せぬるいお茶 (そういうつもりじゃなかったのよ。そんなこと思って 言ったわけじゃないのに・・・でも、もうういいや。 いろいろ言うのもめんどくさい)

思い出の人たち

ベッドでも前向きに生きペンを執る (特養で仕事をしていた時、パーキンソン末期の方が 入所されていた。言葉もままならず手先も自由が効かない。 俳句が好きな方で、ノートとペンを側に置いて作句をされ 口伝でノートに書き留めたこともあった。今でも、い…

似てくる・・・!?

五十年添って中間色になる (結婚して50年もたつと、それぞれの色が薄くなり 混ぜ合わさって、だんだん似通って来るな~~)

雨の季節が近い

くちなしが香る姑(はは)の忌やって来る (そろそろくちなしの香りが、どこからともなく漂ってくる季節 がやってくる。姑の命日が近づいている)

収束と終息

巣ごもりは今日でおしまいヒール履く (緊急事態宣言が解除されたからと言って、終息したわけではなく 一応、収束らしい状態になったと解釈。でも、まだまだ安心は できない。再流行が起こらないよう、当分は自粛とステイホーム。 いつになったらランチに行…

考えが浅かった

点と点つなぎたくらみ見えてくる (ああ~~そういう事。後で考えて見れば、そう言う事 だったのね~~。伏線に気づかずうかつだった)

リフレイン

卯の花に元気をもらう散歩道 (真っ白な卯の花が咲き出した。卯の花とウツギは同じだと 知ったのは、数年前だった。う~のはな~のにおうかきねに と、小さな声で歌っていると、一日中、その歌が頭から離れず グルグルと同じ歌詞を口ずさんでしまう)

自分が中心の話

湯煙にそれぞれの過去透けて見え (もう長らく日帰り温泉に行っていない。 露天風呂で、皆の話が耳に入って来る。それぞれが 若い日の苦労話を、我先にと話し出す。どこまで本当かは 分からないけれど、そう大きな嘘もないだろう)

春の嵐

風が止み夫の寝息を聞いている (夜半の大風と雨。ガラス戸のガタピシという音。 それから眠れなくなり、夫の気持ち良さそうな静かな 寝息を聞きながら夜明け前に寝入った)

負け惜しみ

今風になびかず生姜すっている (アナログ人間だからね・・・等と得意げに言う人がいる。 今の早い流れには、とてもついては行けず、だからと いって、それを誇示したいとも思わない。胸の奥の方で 本当は、なんとかついていきたいと思っているのだから)

火山の噴火、隆起等々で日本はできている??

太古へとつながる時間をさかのぼる (火山が噴火し流れ出た溶岩がゆっくり冷えてできた柱状節理。 唯一これだけは見分けることもできる。どこにでも見ることが できて、見つけると嬉しくなる。規則正しい並びもきれい)

取捨選択するのは難しい

マスコミに踊らされてるコロナ禍も (情報が交錯して、何が正しいいのか分からない状態が 続いている。テレビ局の意に沿った、視聴率が取れるような コメンテーター、司会者の発言、編集。ワイドショーは見ない。 あれは、ショーなのだから・・・と強く思う)

無い中から、毎日選んでいる。

襟元のパステルカラー揺れて初夏 (もう服を買うことも無くなった。今年は、特にお店に行かない ので、服を見ることも無い。昔着ていた服、娘たちがいらない と持って来た服を、着まわしている。それでも季節感を感じたい)

入選句

岐路に立つ孫の背中を押してやる (孫たちも皆々大きくなって、じいじやばあばの出番は 無くなってきた。でも、たまにラインでヘルプの要請が来る。 できる事だったら何でもするよ!)

今月の没句 Ⅱ

輪の中の立ち位置探す田舎者 (この時期、新社会人、新入生などなど、田舎から出てきて 新しい生活が始まる人たちが多い。残念乍ら、今年は入学式も 入社式もできない人たちばかり・・・。 知らない人の中で、自分に居場所を見つけたいと焦ってしまう けれど…

今月の没句 Ⅰ

コロナ禍に我慢自粛で立ち向かう (コロナの句が一席に入るだろうと予想して作句。 思った通りコロナの句が一席に入っていた。残念乍ら没だった。 選者さんに忖度する様な句を作ってはいけないと反省)

気持ちの切り替え

回り道して幸福が倍になり (何も起こらない平凡な日々が、どれほど幸せな事か。 コロナ騒ぎが治まったら、きっと倍の幸せを感じるのでは)

後一か月は自粛かな~~!?

野良猫と話す夫の背丸く見え (黒い野良猫が、一匹やって来る。夫は、いつの間にか クロちゃんと名前を付けて話しかけている。もう随分、 誰とも会っていないし、しゃべってもいない・・・)