honnhonn123の川柳日記

毎日一句の川柳

2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

二人旅

旅の宿ちょっと気取って持つグラス (以前は、ツアーや個人でもよく旅行をしていた。 年金生活になって、旅とは縁遠くなっている。 お金のこともあるが、長い時間、同じ姿勢をする事が だんだんしんどくなってきたせいもある。 体力づくりに努めてはいるが、…

後悔

後悔がまぶたの裏を落ちていく (歳を重ねて、いろいろ思い悩まないようにしようと 決めている。それでも、後悔することばかり。 布団の中で重いまぶたを無理やり閉じながら いつの間にか眠りに落ちる。そう悩んでいないのかな!?)

だんだん人が減っている。

逆光にススキが光る過疎の村 (空き地や荒れ地にススキが揺れていたが、今年は セイタカアワダチソウの黄色い花が目立っている。 ススキとセイタカアワダチソウは、共存しにくいとか)

歳月

父と母並んで老いと向かい合う (今の私の年の時、母は、もう寝込んでいた。 若かったのだな~と、思う。 あれから35年、私たち夫婦が老いと向かい合っている)

字を書かなくなった・・・。

ペンだこに詰まった涙明日を待つ (新聞や雑誌に投稿をしたり、手紙を書いたりしながら 自分の気持ちに整理をつけたり諦めたり、がんばろうと 思ったりしてきた。 今は、パソコンやスマホを使い、ペンだこもできない・・・)

時がたてば

飲み込んだ言葉もいつかバラになる (思いっきり啖呵を切って言いたいことをぶつけたい 時もあった。なかなかできるものではない。 あの時があったから‥今が等と、思えるほど 光り輝いているわけではないとも思える今)

都合が良い解釈

運玉を投げた向こうが夕焼ける (海に突き出ている岩の穴に向かって投げた運玉。 もちろん、入らなかったが海が夕焼けに 染まって美しい景色を見ることができた。 きっと良いことがあるに違いないに。そう思う事にした)

空気を読む・・・!?

周り見て賛成と言う意気地なし (反対したって、どうなるものでもなく、いいやって 思いながら賛成に手を上げる。 どこかもやもやしながら、ストレスだけが残る)

昔々

夜の雨にまぎれて泣いたのは私 (そんな日もあった。若い頃。 感情が薄くなってきたと思う今日この頃。 やっぱり年を取ったんだな~~)

幸せって

眼鏡かけ小さな幸せ見つけ出し (幸せって何だっけなんだっけ・・・と言う歌があったけれど 日々の暮らしに追われている時には、そう言う事も考えられ 無かった。老眼鏡をかけて、ささやかな幸せを見つけて 暮らしていこう。。。そう思いながら。

ミカンの収穫

短めにカットしてから農繁期 (ミカンの収穫期前には、美容院に行きカットしていた。 お正月前まで行けないので短めに。 今は、ヘヤーマネキュアを止めて白髪にしようと我慢中。 なかなかきれいな白髪にはならない・・・)

ストレス

一合の酒ではらせる程の憂さ (酒で解消する程のストレスも無くなった。 酒で憂さ晴らしするほどのことも無かったけれど それでも、若い時は一人ビールを飲む夜もあった)

氷山の一角

子と走る新任教師のスニーカー (生徒の事を真剣に考えてくれる教師はもういないのか。 教師同士のいじめ、信じられない思いではあるが、 似たような話、先生が子供をいじめる話は、聞かなくはない。 仕返しが恐くて黙っている・・・とも聞いた事がある)

いろんな日があるよ

笑い声乾いた胸に転げ込む (何だかクサクサして気持ちにゆとりもなく穏やかに なれない、そんな日。幼稚園児の大きな笑い声と はしゃぐ声が聞こえてきた。 何をむしゃくしゃしていたんだろう・・・と、気を 取り直す)

聞こえないふり・・・!?

気まぐれな風に逆らうのはよそう (趣味の会で、いろいろという人もいる。 健康維持の意味合いもある趣味の会なのだから、 意見を主張することもないと思い割り切っている)

悪い知らせの方が多くなってくる。

ふつふつと哀しみがわく外は青 (学生時代の友人が入院中とか。 秋晴れの空の青を、ベッドから見ているだろうか)

秋風は自由だろうか!?

風のよに自由な人に逢えて秋 (自由な発想、自由に生きているなと思える人 そう何人もいるものではない。 羨ましい思いと、自由も案外しんどいのかもと 思う気持ちと・・・)

列乱すアリに砂糖を分けようか (皆同じ・・・に価値観を見出していた昔。 みんな違ってそれでよい・・・等と、最近の価値観。 どちらも、良いとこもあり困ったこともあり。。。 社会の仕組みが追い付いていない・・・と感じる)

地球

トンボ減り優しい地球泣いている (夏の終わりごろから赤とんぼが顔に当たるかと 思えるくらい飛んでいるのだが、今年は少ない。 地球環境が大きく変わっているのか、台風の 被害などが甚大過ぎるような気がする)

したたかに生きた男に馴染めない (馬喰を生業としていた舅。飲む打つ買うだったと思う。 姑を筆頭に、周りで我慢したり泣いていた人は多かった だろうと思っている。実家の父は、真面目を絵に描いた ような人で母や家庭を非常に大切にしていた。あまりの 違…

秘密めく話額が寄って来る (声を潜める話、皆好きなんだよな~~。。。 そうやってひそひそ話している人たちって、側で見ていて 感じは良くない。特に趣味の会でのそういう話をする人は ダメダメな人だと思う・・・)

秋晴れ

伸びやかな足が陽射しを吸うている (中学校のグラウンドの横を車で通っていたら 体育の時間だったのだろう。元気な女生徒の足が 光っていた)

没三作目

不倫めく仕草の腕のペアウォッチ (まだ若い頃、子供を連れて実家へ帰省した時の事 飛行機の中で、いちゃつく中年の男女。とても夫婦とは 思えないと見ていたら、空港に到着した途端 しれっとした顔で別々に時間差で降りてロビーに向かって いた。あれは、絶…

これも没

容赦なく時計の針が進み古希 (あっという間に70歳。うそだろ~~と思うが 鏡を見て納得。。。)

またまた没

ネジ式の柱時計にある気概 (亡父は、日曜日の夕方6時だっただろうかの時報に 合わせて柱時計のネジを巻くのが日課だった。 柱時計は見なくなったが、椅子に乗ってネジを巻く 父の後ろ姿は、いつも思い出す)

口には出さない

胸にある棘が溶け出す花を植え (口いっぱいの愚痴を言い、文句も言ったら スッキリするだろうか。いやいや自己嫌悪に陥るだけ。 花でも植えて気を取り直そう)

断捨離

過去の夢続きを見たい登山靴 (里山に上ったりするために買った登山靴。 下駄箱の隅で埃を被っている。多分、もう 出番がないだろう。思い切って断捨離。 それとも、まだ置いておこうか・・・)

ばあちゃんやないかい!

好きだった茶色に顔が負けている (茶系の服が好きだったし今も好き。だけど 茶色を着ると、ただの老けたおばちゃんになってしまう。 バッチリお化粧をして明るい色を着たい)

良いのか悪いのか

都会へとつながる道が村にでき (便利が良くなったと言うべきか、車なしでは生活できなく なったと言うべきか・・・。 人は都会へ流れ、一方通行の道)

若い人いない子供もいない

祭り前剪定急ぐ夫の背 (秋祭りが近い。しかし、去年から当自治会の獅子舞奉納 を取りやめている。子供と若い衆が少なすぎるから。 一戸一戸回っていた獅子舞も、もうやって来ないし 太鼓や鉦の音も聞こえなくなった。 夫の松の剪定も遅れがちになってきた)