honnhonn123の川柳日記

毎日一句の川柳

2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧

同じような句

寒いねと声を掛け合う温かさ (ずっと若い頃の句。最近、この句と似たような句が入選して いて驚いた。同じような発想をする人はいるし、同じような 言葉を選ぶ人もいるだろう。私の他の句も、ひょっとしたら 誰かが似たような句を作っているかもしれないの…

そのまんまが良い

強がりも背伸びもせずに駅に立つ (カッコつけたって見栄を張ったって、本質はすぐにばれる。 普通が一番。ありのままそのまんまの姿でやって行こう)

今年も、もうすぐ終わる。

生ごみを土に返して今日が済み (今日も、一日無事終わった。特に面白いことも格別楽しいことも 無かったけれど、いつもと変わらない日が過ぎた。それが一番)

カッコいいよ!

大変よさらりと言える女の皺 (いつも明るくて穏やかな人がいる。聞けば、相当な苦労を 重ねてきた人らしい。そんな過去等、一切話すことも無く 顔にも態度にも出さない。すごいなと思いながら・・・)

冬の雨

雨だから冬のビールを注ぎ分ける (外にも出れず、つまらない一日だった。冷蔵庫の中を 見たらを缶ビールが一本残っていた。 夫とコップに一杯ずつ分け合って飲んだ)

切り替えの大切さ

ためらった後の一歩を強く出す (気持ちは吹っ切れた。さ~~頑張って行こう!)

今風

豊かさの中で我慢が風化する (スマホ持つのは、子供でも普通。流行りの服を着て プリクラを撮りインスタに上げて、映画を見に行き 美味しいランチをしてスイーツを食べ、長期の休みには USJやディズニーランドに行き。私が、子育てをしてた頃 子供達が高校…

ゴールは目の前・・・!?

ゴールには遠く花屋に寄ってゆく (日々の暮らしの追われている時、先が見えなかった。 たまに花屋に寄って花の苗を買ったり、本屋に寄って 本を買ったり・・・。ゴールが近くなった今は、 変わりない日々が送れたら、それで最高だと思っている)

遠くになった故郷

故郷へ続く港は波高し (実家も壊され更地になって売却された。 嫁いだ姉が住む故郷、父母の墓がある故郷、私は、 母が寝込んだのと同じ歳になった。 もう故郷には行けないかもしれないと、ふと思う事がある)

習慣

朝寝して損をしたなと急ぐ足 (仕事をしているわけでもないのだから、ゆっくり寝ていれば 良いのに、若い頃からの早起きの習慣は抜けない。 掃除をして草を抜いて、花に肥料をやって買い物にも 行かなければ・・・等々。気が急いてしまう)

性格だから

丸の中入る器量のない私 (なかなか、皆と馴染んで話ができるように はなれない。 雰囲気に慣れて話せるようになるのは一年も二年もかかる。 すぐに友達になってワイワイできる人が羨ましと思いながら 無理だな・・・と、遠巻きに見ているだけ。仕方ない)

些細な事

悠久の時が流れる木の温み (100歳まで生きたとしても、この大きな銀杏の木の 四分の一しか生きてない。いや、この木は、この先 ここで人間の営みを悠然と眺めながら、何百年と 生き続けるのだろう)

そんな日もあるよ

気が晴れず座って星など眺めよう (何だかさえない一日だった。何がどうなのかと問われたら 答えようもないのだが。冷たい空気の中、じっと星でも 眺めたら気も晴れて元気が出るかもしれない)

寝息

穏やかな寝息を背で聞いている (朝方早くに目が覚めた。外はまだ暗い。起きるには早すぎるし 夫の穏やかな寝息が聞きながら、息をひそめて横になっていた)

たったそれだけの事

文庫本三冊買った日のほてり (買い物のついでに本屋さんに寄った。欲しかった本を 見つけ手に取ったら、また欲しい本があった。つい三冊も 買ってしまって、買い過ぎかなと思いながらも嬉しくもあり 明日から節約しなければと思ったり・・・)

記念日って何!?

記念日を一人で過ごすパック寿司 (〇〇記念日等は、我が家では無縁。そういうことに あまり価値を見出してはいないから。それでも 記念日だからとか、そういうことを言う人たちも多いと つい何かやろうかと思ってしまう。無関心な夫がいない時 一人でパック…

年末

大掃除化学雑巾はばきかす (少しずつ家のあちこちの掃除をしている。以前は、タオルを 雑巾にしていたが、今は、様々な掃除用品があるので便利。 ガラス磨きも拭き掃除もレンジ周り・・・どこもここも)

旅に行きたい

流行を少しだけ入れ旅に着る (年に二回か三回ツアーに参加していた頃、楽なので 普段着を着ていた。でも、一枚くらいは流行りの物を 用意していた。もう、旅に出ることも無いだろう。 たまに、無性に行きたいなと思う事がある)

真価

わがままな本音がのぞく登り道 (仕事している頃、何かトラブルや想定外のことが起きた時 愚痴ったり怒ったりせず、より穏やかに一つ一つ丁寧に 笑顔でクリアーしていこうと心がけていた。 そういう時こそ、真価が問われるのではと思っていた)

自分を知る

烽火にも気づかず今も飛べぬまま (いつかは、何かできるのでは何かやれるのでは・・・。 そんな幻のような事を、心の隅に隠して暮らしていたよう にも思う。飛べるはずももなく、又、そんな技量があるわけ もなく。振り返って見れば、飛べなくて正解だった)

もう秋も終わり

黄銀杏を拾い少女の目に還る (こどもの頃、住んでいた近くに大きな銀杏並木がある お寺があった。境内も広いし秋になると、落ち葉になった 黄色の葉を拾って雨のように降らせたり、足で蹴散らしたり しながら遊んでいたことを、ふと思い出していた)

美化

恋した日 記憶の底で彩を持つ (青春の思い出は、勘違いや思い込み、又、自分の 都合の良いように脚色してしまう事もあって・・・)

分ってる??

少しだけ反体制を言いたがり (結局は、時代に逆らう技量も建設的な意見もないのに。 かっこつけんじゃね~よ!等と言いたくなる人がいる)

若い時

復讐の刃研いでる濃い葉陰 (多分、何か心に触る腹立たしいことがあったのだろう。 ミカン山に行き、その思いをどうすることもできず こんな川柳にしたのだと思う。今は、そんな強い思いは無くなった)

即席カレールウー

思い出し笑いで作るカレーライス (出かけていて、今夜は簡単にカレーで済まそう。 今日あったことを思い出し、クスっと笑いながら カレーを煮込んでいる。笑いながら作るカレーは 美味しいかもしれない)

私にはできない

子と二人昭和を生きた女の腕 (ご主人を早くに亡くされて、仕事をしながら一人息子さんを 立派に育てられた。そんな苦労など、微塵も見せることなく いつも明るくて楽しい人がいる。すごい!)

やっとこさの入選

ショックから立ち直る日々側に夫 (何やかやと文句を言ったり不満を言ったりしても 頼りになるのは夫だと、思っている)

没の句、その二

出がらしの茶を入れショック隠せない (よく理解できない句だと思う。 出がらしの茶を入れてしまってショックだったのか ショックのあまり出がらしと気づかずに入れたのか。 没で当然だと思う・・・)

没の句

Gショック付けて軽やか散歩道 (Gショックが出たころ、買ったのかもらったのか 忘れたけれど、外に行く時には腕に付けていた。 もう若いと言える年では無かった、流行りの腕時計 を付けているのがうれしかった)

こんな日も良い

木の温みもらい豊かな午後となる (朝からダラッと過ごしていた。もったいない時間だと 思いながら散歩に出かけると、木々の紅葉が思いがけず 進んでいた。景色を見ながらゆっくり目の散歩に切り替え 豊かな気持ちになった)