honnhonn123の川柳日記

毎日一句の川柳

2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ゆとり

のりしろに希望を塗って折り返す (ほんの少し気持ちにも時間にも余裕ができてきた。 残りの人生、何があったとしても希望を持って過ごしたい)

昔とは違う

スマホ持ち手持無沙汰を知らぬ子等 (待ち時間等々、スマホをやりながら過ごす子等。 きっと、手持無沙汰って言葉も知らないに違いない)

今頃だった

ひばり啼く友の死を聞く若き日に (突然の知らせに信じられない思いと驚きと。 お葬式の日、ひばりのさえずりが悲しかった)

登山なんてできない。

九合目までバスで行く登山です (ツアーで行く花咲く山は九合目までバスで。 頂上までのわずかな距離をフ~フ~言いながら登った)

クヨクヨするのは似合わない

南国の生まれ明るい空を飛ぶ (故郷は、南国。冬でも明るい空の下で育った。)

思い込み

まだ若い幻だった手の骨折 (不注意で転倒、右手首を骨折。、完治まで三ヶ月。 転倒して骨折するなんて・・・驚き唖然とした。)

故郷

空港のロビーの列に聞く訛り (ツアーの添乗員さんの説明を聞いていると 隣のグループの人たちの話し声が聞こえてきた。 懐かしい故郷の言葉。もう何年も帰っていない。)

退職後

順番のない席に付きうまいお茶 (序列のない気楽な集まり、緊張もせず茶菓子もうまい)

初夏の空

この青は病母(はは)の上にも続く空 (遠くに嫁ぎ、母の看病をすることもできず、うつうつと 日々の暮らしに追われていた。 農作業の合間、空を見上げて母のことを思っていた若い頃)

来たかな~~?

生垣の低さに青い鳥が来る (幸運が舞い込んで来るように風通しを良くしたつもり だったけれど、良いことはやって来たのだろうか)

この季節

花びらをつま先立ちで踏んで行く (雪のように地面を覆う花びら、踏みつけるのは忍びなく)

逆らわず

なるようになってビールを注ぎ分ける (いろいろ思い悩んでも仕方ない。 なるようにしかならなと腹をくくる)

亡母の事

夢の中寿司混ぜる母笑う母 (母が作る散らし寿司は、本当に美味しかった)

公園散歩

金運もくじ運も無く生きてます (運には恵まれず、それでも、春の公園でのひと時を夫婦で)

若かった。。。

三日月が刃に見える日もあった (グサリと胸に刺さる言葉を聞いた夜の月)

ささやかな

ゆっくりと瞬きをする春だから (うらうらとした春の光の中で、のんびりと過ごす時間)

茶摘み

さくさくと緑を摘んで純になる (若い頃、友人の家のお茶摘みを手伝っていた。 新緑の中でお茶を摘んでいると、心が浄化されるような気が史たくさん)

米作り

一揆から減反までを写す水 (田圃に水を張るきせつがやってきた。百姓一揆が起きた大昔、減反になって 米作りが減り食べる量も少なくなって、その歴史を見てきた田圃の水)

たまのランチ

機転効く接客に会いカフェオレ (コーヒー付きのランチ。お金を足せばカフェオレを 頼める。スタッフさんが感じよかったのでカフェオレをオーダー)

心無い

輪の中のその一言が耳を裂く (楽しい趣味の会なのに、無神経な一言で雰囲気が壊れる)

心穏やかに

花数え風の音聴く退職後 (忙しない日々を送って数十年。ようやく穏やかな暮らし ができるようになった)

寒い日はむかしの事など

越えて来た山の低さに気づく年 (結婚して環境の違いに苦労し涙した日も多かった・・・と 思って来たが、今思えば高いハードルでもなかったかも しれないとも思うようになった)

令和

平成の夢受け継いで新元号 (戦争は無かったが、自然災害続きだった平成 次の時代は、自然災害のない時代であって欲しい)

東京オリンピック

授業止め理科室で見た回転レシーブ (中学生の時の東京オリンピック。 学校には、数台のテレビしかなくクラス別に 授業を止めて競技を見る時間があった。)

染まる

切れ者と言われた人も妻の歩に (退職後、奥様の歩に合わせ穏やかな日々)

手と手

亡母の手に似たなと思う花切る日 (シミや皺が出来た自分の手を見てびっくり、母の手そっくり)

青空

青空に幸せが舞うブーケトス (ブーケを投げる新婦、幸せも一緒に飛んで来る)

肩寄せ合うハナニラ

短めの会話になって夫と老い (いつの間にか老いを自覚する日々)

太陽に向かって

並んだ。 並んだ。

季節外れ

起き抜け、冷気に身体がブルっと震えた。 思わず、「さっむ~~」・・・と。 外は、大霜。 寒いはずだあ~~と、パジャマの襟を合わせた。